王子様の恋人。
胡桃はニッコリ笑ってまた夕焼けを見ていた。
「芹川、家遠い?」
「ううん。
バス亭から家まで歩いて10分ぐらいだよ。」
「そっか。
もうすぐ暗くなるから家まで送るよ。」
「…王子って心配性?」
「はぁっ?
普通に女子一人で夜道を歩くのは危ないだろ?」
「ありがとう。
でもあたしなら大丈夫だよ。」
「大丈夫って保証がどこにあんだよ?
シンデレラに何かあったら大変だろ
それともシンデレラ役他の子に譲ってもいいわけ?」
「そ、それはダメ!!」
「じゃあ決まりな。」
「ありがとう…」