王子様の恋人。



胡桃はニッコリ笑ってまた夕焼けを見ていた。



「芹川、家遠い?」



「ううん。
バス亭から家まで歩いて10分ぐらいだよ。」



「そっか。
もうすぐ暗くなるから家まで送るよ。」



「…王子って心配性?」



「はぁっ?
普通に女子一人で夜道を歩くのは危ないだろ?」



「ありがとう。
でもあたしなら大丈夫だよ。」



「大丈夫って保証がどこにあんだよ?
シンデレラに何かあったら大変だろ
それともシンデレラ役他の子に譲ってもいいわけ?」



「そ、それはダメ!!」



「じゃあ決まりな。」



「ありがとう…」



< 41 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop