クライモアー
もっちゃんは会うたびに

「…愛してる…」


悲しそうな瞳をして言う



そして苦しいぐらいの力でギューって抱き締めてくる


そこから伝わってくる体温が

耳に掛かる吐息が


切ないくらい愛しくて…




私だけのものにしたい。


誰にも渡したくない。




独占欲が強くなり、
本当は束縛してしまいたかった。


だけど、変なとこで臆病なあたしはそんな事出来ず、
ただモヤモヤした感情が増えていくばかり。
< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop