クライモアー
いっぱい貴方の温もりを感じたくて、

いっぱい貴方を感じたくて、あたしも抱き締め返す




離れたくなくて、ずっと一緒に居たくて…



でも現実はそう甘くない


あたしは未成年


ましてや「中学生」



ちゃんと自分の家があれば、家族もいる



もっちゃんは抱き締める力を弱めると、


「いい子にしてるんだよ」

決まり文句のように言い放ち、あたしを車から降ろし去って行く




走り去って行く車を見つめ、「寂しい…」と呟く夜は決まって、

夜空を見上げると星が輝いていた
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