恋love
「あははっ。分かったよ。
笑羅が反撃するなんて珍しいからね。
うーん...そーだなあ――…
じゃあ後でパフェ奢ってあげるよ」
朋香はするっとそんなことを言ってのける。
「パフェ!!!
やったあ!約束だからね」
「はいはい(笑)
ほんっとに笑羅は単純なんだから」
そーなんです。
あたし甘いものには目がないんです…。
「てか笑羅も彼氏作りなよ!!
そんな可愛い顔してんのにもったいないよ」
朋香が振り返って、あたしに笑顔で言ってくる。
「えー…だって恋とか興味ないんだも~ん」
そう言ってあたしは、
朋香をおいたまま走ってその場から逃げた。
――――――――――――……
“興味ないとか幼稚園児かよ!!
って。今時の幼稚園児でも
恋してんじゃん!!!”
と、朋香は走って行く笑羅を見ながら、
心の中でツッコミをいれていた。