恋love




「なーに、1人で喜怒哀楽してんだよ」



「わあっ!
あっ、ごめん。
ボーっとしてた」



そう。
今あたしは拓冶と帰宅中。




どうして拓冶と帰ってるかって?


それはね、あたしは吹奏楽部で拓冶はバスケ部なの。
そして、帰る時間がほぼ一緒なんだあ。


ちなみに、朋香と聖馬は部活に入ってないから、2人で帰ってるらしい…。
あーっ!考えただけで羨ましすぎる。





「さっきから1人で何喋ってんの?」



あっ、そうだった。
あたし今、拓冶と話してるんだね。



「うーん。
独り言だから放っておいて」



ほんと最近、独り言が激しい。
とうとう壊れちゃったのかな?



「うん。
お前がそう言うなら放っておくけど……
でも最近の笑羅、凄い変だぞ?」



ほらっ。
拓冶はなんでも分かっちゃう。



「はははっ。
あたし最近おかしいや。
考え事しすぎかなあ?」





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