セカンドガール〔美容師に恋した春〕実話
ホッとして
思わず笑顔がこぼれた。



良かったぁ。



森くんはまた、カルテに目を落とした。

「ケー番書いてないよ、これ」

「そうなの!?」


どうしよう…

書く物も無いし

せっかくのチャンスなのに。




森くんは、少し辺りを見回して小声で言った。

「今から俺のケー番言うから、それに登録してくれる?」


鏡の横に置いてある、あたしのケータイを指さした。
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