セカンドガール〔美容師に恋した春〕実話
8時45分

森くんの車がウーハーを響かせながら猛スピードで、あたしの前に止まった。


「ごめんっ!遅れた」


来てくれた事だけで嬉しい
遅刻なんて全然気にならないよ。


車に乗ると森くんは手を握ってきた。

「ずっと外で待ってたの?手が冷たくなってる」


「なんか、待ちきれなくて」


「…かわいい」


そんな笑顔が見られるなら
あたしは何時間でも待てるよ。



「森くんは今日もカッコイイね」

「ありがと」
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