セカンドガール〔美容師に恋した春〕実話
「おまえと梨華ちゃんは何知り合い?」

森くんの隣りに座ってる優くんが聞いた。



「…うん、うちのお客さん」




―――お客さん


そうだよね

それ以上でも以下でもない


ただのお客さん。


泣きそうになるのをグッとこらえた。



「その髪も森くんにしてもらったの?い~な~」

明るく笑うまみちゃんにつられて、作り笑顔をした。
< 75 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop