天使への判決
シュウイチさんはナオキが朝戸を殺った事を知っているんだ…
「俺にだけは話せ。だが中山組と警察はお前にとって金と銀や」
そう言うシュウイチさんの目も見れないまま、俺は黙って俯いていた。
「お前は分かり安すぎる…
そんなんやったら、首を跳ねられるのは時間の問題や」
そう言って伸ばされた手の甲が俺の首を軽く叩いた。
部屋の奥では組長が相変わらずニュースに見入っている。
当然、組長の耳にもこの会話は聞こえているだろう…
俺は悩んだ挙句、シュウイチさんと組長にはやはり全てを話すべきだと感じた。
隠し通すほどの自信がなかったんだ…