天使への判決


【ちょっと、今日は困るよー!
店に届いたこれ…どうすればいいんだ!?】


!!!

何…これ…



「ユウコ!ちょっとゴメン!
私、店に電話してくる!」

店長からのメッセージに添えられた写メを見て、私は慌ててトイレに駆け込んだ。


「店長…これって…私宛て…ですか…?」

「ああ、シフトは変更してもいいけどね…
これは今日持って帰ってもらわないと困るよ。
店に置き場なんてないからね」

電話越しに聞こえる、明らかに不機嫌な店長の声。

「そんな事言われても…」


うーん。困った。


店長からの写メに写っていたのは、ソフィアのフロアーいっぱいに敷き詰められた「向日葵」だった。


いつも届くような花束であれば問題なく店の方で保管してくれるのだが、今回のは量が普通じゃない。

もって帰れって言われても…車に乗るような生半可な量ではない。

というより、私は車の免許すら持っていない…


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