天使への判決
え…?
私、嬉しそうな顔なんてしてたんだ…
って…何で私がケンジなんかに踊らされなくちゃならないのよ。
「そんなはずないでしょ
私に似合うようなイイ男がいたら、紹介してもらいたいくらいだわ
…これから、クレーム処理よ」
意味がわからないとでも言うように、キョトンとしたユウコを余所に、私はドタバタと帰り支度を始める。
部屋から出ようとした私に専務が声をかけた。
「お、松山。
どうした?そんなに慌てて。
デートでも行くのか?」
「違います!向日葵の植え替えです!」