天使への判決


「まあ…その…

松山さえよければ…、この仕事が終わってからプライベートで食事でも行かないか?」



まあ、そうだよね。

とりあえず食事に誘うのが一般的。

いきなり告白でもするのかと思って、びっくりしたよ。




照れながら目線を泳がす専務を見て、新鮮な感じがした。


かわいいじゃん…

普段の専務からは想像がつかない仕草。


ちょっとからかってみようかな。


「あら? 食事だけで大丈夫ですか?」


え?という顔をして、戸惑う専務。



「食事の後もちゃんと考えててくださいね」


「あ…ああ…」


「それから…」


「ん?」



「サトウキビはちゃんと加工されたものを持ってきてください」


そう言って二人で笑い合った。









< 200 / 328 >

この作品をシェア

pagetop