天使への判決
どこまで本気なのだろう。
ケンジの言葉には私の心にのしかかる重みがある。
「私がもし、悪魔だったとしても同じように思ってくれるの?」
私はケンジの顔を上目使いてちらっと見た。
「ああ、悪魔なリサも俺にとっては天使なんだよ」
「嬉しい…
じゃあ、私に何かあったら、必ず相手を殺してね
約束よ
リサを…守ってね…」
私が悪戯っぽく笑うと、ケンジはそれに同調するように口角を上げた。
「ああ、約束するよ
俺はお前に何かあったら、悪魔になろう」
ケンジはそう言って、私に唇を重ねると、深く激しいキスをした。