天使への判決
私は正直、以前までは彼の職業がどうとか、さほど気にした事すらなかった。
所詮、男…
満足の行くセックスができて、ある程度のお金を与えてくれさえすれば、男の価値なんて対して変わらない…
そう思っていた。
「ケンジ…」
涙が溢れそうになるのを、ぐっと堪えた。
今にも崩れ落ちそうな私の価値観。
「シュウイチさん、リサがいないと駄目なんです」
ケンジ…
止めてよ…
そんなことをしても、私は変わらない…
あなたの事、本気になんてならない…