天使への判決
「もし仮にそうだとしたら、それを聞いてお前はどうするつもりだ?」
「私は…」
今となっては、別にピュアリスの脱税の事はどうでもいい。
専務の素性を知りたい。
中山組と専務との関係を…
私が言葉に詰まっていると、専務の方から口を開いた。
「まあ、松山はピュアリスのモデルになった訳だし……
これから仕事をしていくパートナーとしても、隠し事は良くない…かもな。」
専務は、言葉を選ぶようにしながらゆっくりと話を進めた。
「ただし、今から俺が話す事は絶対に口外するんじゃないぞ。
もちろん、彼女にも…」
専務は隣で気持ちよさそうに寝息をたてるユウコの方をチラッと見た。
「はい…」