天使への判決
仲間にも喧嘩を売りながら生きている。
そんな毎日だった。
そんな俺が当時、唯一心を許した男。
東京から俺たちの地元にやってきて、あっという間にグループのNO.2にのし上がった男『カツノリ』だった。
カツノリの第一印象はスカした野郎。
「東京から強いヤツがやってきて、小さな族で幅を利かせている—。」
小さな田舎町だ。
そんな噂はあっという間に広がり、もちろん俺の耳には真っ先に届く。
俺はその噂がどこまで本当か見極めようと、カツノリのチームを波頭の工場群の一角に呼び寄せた。
波頭には地元でも有名な5つのチームが集まった。