天使への判決


カツノリの話によると、レッドスピードは都内ではかなり有名な暴走族。

昔からヤクザを背後につけ、人道から逸れた事を繰り返してきたという。


しかし、カツノリがチームに加わった後、レッドスピードはその体質を大きく変えていく。

カツノリが中心となり、ヤクザとの関係を絶ちきろうとしたのだ。

最初、手切れに代わる大金を積むことで、何とか折り合いがついていたのだが、次第に細かい金銭をメンバーの一人一人に要求するようになった。


そのタカリの実働となっていたのが、組と新たに締結した暴走族の『乱舞』だった。


カツノリは、次々とタカリに合う仲間の事を見過ごす訳にいかず、当時の総長とたった二人で、乱舞のメンバーを片っ端から半殺しにしていったらしい。


そして、この事が引き金となり、ヤクザと乱舞を敵に回した抗争が激化していく。


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