天使への判決
「何見てんだ!!??ゴラア!ぶっ殺されてえのか??」
おお!ラッキー!
俺が話しかける切っ掛けで悩んでいると、嬉しいことに向こうから話しかけてくれた。
しかも、向こうからこっちに近づいて来てくれている。
東京の人はなんて親切なんだ…
俺は愛嬌たっぷりの笑顔で応えた。
って…
俺ってバカ?
いきなりケンカ売られてどうすんの?
「お前、なんか俺らに用事?」
ロン毛で金髪。
グループのリーダーらしきヤツが、睨みを利かせながら俺に顔を近づけてきた。
一人だからといって、ここまで嘗められると俺のプライドも穏やかではない。
愛嬌たっぷりにと保ってきた笑顔も次第に引きつってきた。
4人か…
ちょっと時間がかかるかもな…
「えっとね、ちょっと、き、君たちに、ききた、いことがあって」
いかんいかん。興奮しすぎてどもってしまった。