天使への判決

「組員って何人くらいいるんだ?」

「う〜ん。俺も正確な数字は把握してないが、100人はいるんじゃねえの?

その上の新山組で言えば、全国に1万人くらいの構成員で成り立っている。」


「ふ~ん。」


百人とか一万人とか言われても、それがどのくらいの規模なのかよく解らない。


「今回問題になってる『鳴水組』は十数人しかいない小さな組だ。
そんなに問題ないと思うが、あんまり派手にやり過ぎると、上層部のみならず新山組まで巻き込んでしまうからな…
それだけは避けて、控えめに動くと思うよ。」


「今回の事件の事、言ってるのか?」


「言ってるも何も、組の関係者で事件の事知らない人間はいないし、お前の事も伝えてあるから…」



ヨウスケはそう言って、大きな門の前で車から降りた。

セキュリティロックを解除すると、再び車に乗り込む。



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