天使への判決

ヨウスケの二の腕を握り絞めた状態で、堅二さんは俺の目を覗き込むように見据えた。



負けてたまるかよ…


俺は堅二さんから目を反らすことなく、睨み返す。


しばらくして、堅二さんは口角を上げてニヤッと笑った。


「なあに、簡単には終わらせねえよ。
今回の件は抜きにしても、俺は奴らには昔の借りがあるんだ。」


堅二さんはそう言い放ってヨウスケの腕を離した。


「乱舞の事はヨウスケ、お前に任せる。シンヤとヒロシを使ってリーダーの実家を調べ上げろ。

鳴水には…
ナオキ、俺達二人で行くぞ?
いいな?」


はい?

二人で事務所に行くのか?


「着いて来い…」




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