天使への判決

里沙と出会ったのは半年前の夏だった。


俺は、組の若い人間を連れて繁華街の高級クラブに呑みに行っていた。

朝からご機嫌だった若頭が、「これで若い衆を呑みにでも連れて行ってやれ」そう言って、ポンと封筒をくれた。

どういう風の吹き回しか…

封筒を開けて見ると50万円程の現金が入っていた。


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