天使への判決
最悪な夜が、一瞬にして最高の夜へと変貌を遂げた。
今まで出会った中でも最高点の、極上の女が隣に座っている。
多少口は悪いが、それを十分に補うだけの洗練された美貌だ。
…こんな女に巡り会うチャンスは殆どないだろう。
俺の男としての本能にスイッチが入り、口説きモードに突入する。
ついさっきまでのいざこざは、俺にとって好都合だった。
気持ちが高ぶっている女は、商売を忘れ、素で接してくるため、あらゆるところに隙ができる。
その隙にうまく感情を滑り込ませるのだ。