天使への判決


心配そうな目で俺を見るリサの表情が印象的だった。



怒り、笑い、泣き、

そして、切ない顔を見せる。


この店に入ってわずかな時間の間に、リサは俺にいろいろな顔を見せた。


感情の起伏がこれほどまでに激しいと、完全に女のペースだ。


しかし、悪い気はしなかった。

むしろまだ話したい。

リサの事を知りたい。


そう思っていた俺は、店を出る時、携帯の番号を名刺に書いて、リサに差し出した。




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