天使への判決
4.詫びる男
それから数日の間、俺の病室には、ひっきり無しに客が訪れる。
「堅二さ〜ん」
そう言いながら病室に駆け込んできたのは、舎弟のナオキとヨウスケ。
俺のベッドの横にしゃがみ込み、子供の様にオイオイと泣き出した。
「…心配かけて悪かった。」
俺は子供をあやすように、二人を胸に抱いた。
そして、後に続くように、舎弟頭のリュウジさんと、若頭のシュウイチさんが入ってくる。
アニキ達がやって来ると、病室が異様な空間となる。
俺は、相部屋じゃないことに、改めて胸を撫で下ろした。
当然他の患者の迷惑になるから、病院側も患者を選んで部屋を割り当てるのだろう。