天使への判決


「…あのチンピラのオトシマエはこれで終わりですか?」


俺は不服だった。

俺の命が、たかだか数千万円の金で処理されようとしてたのだ。

きっとアニキが誰かを使って、やり返してくれる…

俺はそう思っていた。



「堅二、

これは詫び料としては最適や。」



俺の心を見過ごすかのようにシュウイチさんが言った。


「かと言って、こんな事で抗争するわけにゃいかんやろ?」





こんな事…?
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