天使への判決
俺はしばらくの間、目の前にある二冊のファイルを眺めていた。
俺に務まるのか…?
そんなことを考えていると、病室のドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
俺はファイルをベッドの下に慌てて隠す。
カチャッ…
ドアから入って来たのは…
リサだった。
「…リサ」
リサは部屋に入って来ると、軽く会釈をした。
茶色い髪の毛が白い肌に揺らめく。
リサの手には真新しい向日葵の花束が抱えられていた。