天使への判決


「木山さん、意識戻ったんですね」


リサはそう言って、ニコッと微笑んだ。

俺の胸がドクンと波打ち、その笑顔に締め付けられる。


リサは遠慮がちに、俺のベッドから少し離れたパイプ椅子に腰を下ろした。


「少し前に来たんですけど、お邪魔しちゃうと悪いかなと思って…」


ああ…そうか…

アニキ達がさっきまでいたからだ。



「リサには、まず礼を言わなきゃいけないよな」


俺は横になったまま、リサの大きな瞳をみつめる。

本当ならここでリサの手を握りたいところだが、リサが取っている微妙な距離が、俺を躊躇させる。


「救急車を呼んでくれたの、リサなんだってな

それと…向日葵…」


俺がそう言うと、リサの白い肌がみるみる赤く染まる




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