天使への判決


「あ、はい…」


リサは躊躇いがちに立ち上がり、ドアの方へと向かう。


病室から出る時、リサは一度振り返り、心配そうな表情を見せた。



朝戸はリサが病室から出るのを目で追って確認した後、俺の方にゆっくりと向き直る。





「堅二!許してくれ!」

朝戸の突然の言葉と行為に俺は驚いた。


朝戸は俺の目の前に膝を着くと、床に頭を擦り着けた。



「俺の管理不足だ!勘弁してくれ!」


そうか…コイツは詫びるためにここに来たのか…


「お前を刺した奴は、出頭させ破門にした。」




< 75 / 328 >

この作品をシェア

pagetop