天使への判決
「あ、はい…」
リサは躊躇いがちに立ち上がり、ドアの方へと向かう。
病室から出る時、リサは一度振り返り、心配そうな表情を見せた。
朝戸はリサが病室から出るのを目で追って確認した後、俺の方にゆっくりと向き直る。
「堅二!許してくれ!」
朝戸の突然の言葉と行為に俺は驚いた。
朝戸は俺の目の前に膝を着くと、床に頭を擦り着けた。
「俺の管理不足だ!勘弁してくれ!」
そうか…コイツは詫びるためにここに来たのか…
「お前を刺した奴は、出頭させ破門にした。」