天使への判決


俺はリサの話を聞いてどうしたいのだろう…

自分自身でもよく分からない。



田子森婦長が話した、両親の死…

彼女は俺の知らない辛い過去を持っている。


俺はリサの事をもっと知りたかった。

そして彼女の心にある深い傷を少しでも埋めたかった。




田子森婦長が記憶の糸を辿るように、リサの事を少しずつ話す。


『松山里沙』

彼女が6歳の時、彼女の両親と一緒にこの病院に運び込まれた。




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