Lovingkiss~ホワイトデー特別編~
次の日。
ピンポーン…!
美雪の家のチャイムを鳴らす。
「…はい」
あれ…??
いつもと違う出迎え方…。
いつもなら『雪哉~!』って言って抱きついてくるのに。
「美雪…?」
出てきた美雪は今にも泣き出しそうだった。
「どうしたんだよ!!美雪??何かあった!!?」
俺が手を伸ばすと美雪は部屋の中に戻ってしまった。
急いで美雪を追いかける。
寝室のドアを開けるとベッドの上で美雪が布団に包まっていた。
「美雪…?本当にどうしたの?」
「…っく……ない」
布団の中から聞こえた声。
間違いなく泣いている時の美雪の声。