この想いを君に…
「大丈夫?」

パパは途中から気がついていたみたい。

「うん、ごめん」

あたしは頭を下げる。

残りが数分で良かった。



こんな時。

本気で男の子に生まれたかったと思う。

最後まで走っていた知樹がうらやましい。

途中で抜けたあたしを見てブツブツ言ってたけどパパが説明してくれていた。

少し、胸を撫で下ろす。
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