この想いを君に…
「睦海、起きて」

いつの間にかぐっすり眠っていた。

顔を上げると太陽はかなり西に傾いている。

「さ、今日はもう出よう」

パパはあたしの体をそっと支えてくれた。

「…光さん、明日は何番?」

「2番」

運転席の光さんは後ろを振り返ってニヤッ、と笑った。

「…見たかったなあ」

あたしは隣のパパに寄り掛かる。

「明日、しっかり見てや〜」

光さんは上機嫌でアクセルを踏んだ。
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