この想いを君に…
「何で!ここにいるのよ?」

オーダーを取る時にこっそり、祥太郎に耳打ちした。

「友達がここの常連だから。
社会勉強の一環で来てみただけ」

祥太郎はあたしを品定めするかのように上から下まで何度も見ていた。

「知り合い?」

友達があたしと祥太郎に聞く。

「…家が隣だし、レース仲間だから」

祥太郎は友達に言うと

「彼女もバイクに乗るの?」

友達は意外そうに言った。

「うん、先週のレースでも優勝してるし」

「凄いね!」

祥太郎の友達は目を輝かせた。
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