この想いを君に…
「へえ、新人さん、バイクに乗るんだ」

周りにいたお客さん達が会話を聞いていて一斉に注目を浴びた。

「はい…一応」

あたしは俯く。

一応…バイクの免許は持ってない。

まだ16歳の誕生日までは数ヶ月あるし。

持っているのはサーキットを走るライセンスだけ。

「カッコイイ、メイドライダーだね」

端の席にいた神楽さんが笑った。
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