この想いを君に…
「お…お前、蹴るなよ!」

祥太郎が痛そうに足を撫でた。

「そういう所が直れば。
お前、そこそこモテるタイプだと思うのに…」

あたしは茫然と祥太郎を見上げた。

あたしより20センチ、身長が高いから。

いつも見上げる。



「…誉め過ぎ」

あたしはそう言ってプィッ、と違う方向に向いた。



ママに似てきた…

ま、親子だから多少なりとも似るんだけど。

きっとあたしは。

本当のパパの方に似ていたんだろうな。
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