この想いを君に…
「そりゃ、色々
レース関係なら世界のトップクラスのチームやライダーの凄さ、とか。
英語も多少は話せるようになったし…」

祥太郎は俯きながら笑った。

「…まともな彼女は出来たの?」

祥太郎の顔色が変わる。

「…何が言いたいの?」

嫌そうにあたしを見つめる。

「祥太郎、あたし、パパから聞いた事がある。
祥太郎は昔、隣に住んでいた女の子が好きでたまらなかったけど、自分から別れを切り出したって。
それから、まともに人を好きになった事がなくて、変な噂ばかり…」

最後の方はゴニョゴニョ言うだけで自分でも何言ってるのかわかんない。

上目使いで祥太郎を見つめた。
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