この想いを君に…
「頑張れよ、レースもバイトも」

祥太郎は家の前までしっかりと送り届けてくれた。
ま、隣同士だからね、家は。



家に入ろうとしたら祥太郎にそう言われてあたしは振り返った。

「メイドライダーか。
結構、カッコイイかもね!」

悪戯っぽく笑った祥太郎は手を振って自分の家に入っていった。



メイドライダー、か。





「むっちゃん!」

うるさい声の主が家の2階から叫んだ。

「遅いよ!早く着替えて走りに行こう!!」

知樹が鬼の形相であたしを睨んでいた。

「はいはい…」

あたしは休む暇なく、トレーニングをする事になった。



ま、頑張ろう!
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