この想いを君に…
「さあ、早く寝なさい」

パパはそう言って時計を見つめた。

「…寝られない」

あたしがパパの腕をギュッ、と握ると

「仕方ないなあ…
ベッドで3人で寝る?」

苦笑いをするパパ。

あたしは勢いよく、頷く。

「むっちゃん、ファザコンだね〜」

桜は眠い目をこすりながら笑って自分の部屋がある2階に上がって行った。

いつも何かあれば。

パパとママの間で眠る。

そうすれば自然に眠りにつけるから。

親に甘えすぎ、と言われたらそれまでだけど。



でも。

パパが本当のパパじゃないとわかってから余計に。

些細な事でも不安があれば一緒に寝てもらう事がよくある。

血は繋がっていなくても。

あたしのパパはこのパパしかこの世にはいないし、知らないから。
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