この想いを君に…
「明日、光さんの所に行っていい?」

ベッドの中でパパとママに聞く。

「私も行くつもりだから」

ママがあたしの体をギュッ、と抱きしめてくれる。

「一緒に行こうか?」

「うん!」

パパはその会話を聞いていて、微笑んだように思えた。

「私も光くんとは付き合い長いけど、こんな大怪我、初めてのような気がする」

ママはそう言って目を閉じた。

「自暴自棄にならなければいいんだけど…」

しばらくして、静かな寝息が聞こえてきた。
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