この想いを君に…
「私の事は気にしないで欲しい。
それよりも光さん、治療に専念して欲しいし、何より、事故ってビックリした」

光さんは乾いた声を上げて笑って

「信号無視されて横から突っ込まれたし」

乗っていたFZ6は大破したらしい。

「あ〜あ、バイク、勿体ない」

光さんはそう言って伸びをした。

「ま…相手から保険金が降りるはずやから、新しいのを買うわ」

でも、光さんの顔は疲れきっていた。
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