この想いを君に…
「おかん、ええ加減にせえよ」

それを感じとった光さんは実の母親を目の敵にしていた。

「むっちゃんはまだ高校1年や。
俺とは20歳、離れてるからありえん」

光さんのお母さんはため息をついた。

「…何の話?」

あたしは光さんに疑いの眼差しを向ける。

「むっちゃんこそ、何しにきたん?」

光さんは私の言葉を軽く流して聞く。

あ、そうそう。

変な空気が流れていたからすっかり忘れる所だった。
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