この想いを君に…
「おじちゃん、カッコイイね!」

ライダー交代をして、再び祥太郎は走行を始めた。

横で見ていた翔くんが最終コーナーから凄いスピードでホームストレートを駆け抜ける祥太郎を見つめて嬉しそうに笑った。

「うん、凄いね〜!」

あたしが凄いと思ったのは翔くんの動体視力だった。

普通の4歳とは思えないくらい、ちゃんと見えてる。

「ちょっと暑いけど、おじさんがもっと見える場所に行こうか?」

「うん!」

本当に嬉しそうに笑う翔くんを見るとこっちまで嬉しくなる。

あたしは翔くんと第二コーナー寄りの激感エリアに向かった。
< 275 / 503 >

この作品をシェア

pagetop