この想いを君に…
「むっちゃんはバイクに乗らないの?」

突然の質問にあたしは少し驚きながら

「うん、でも、来年は出たいな」

「じゃあ、おじちゃんと走る?」

「うん、いつか一緒に走って戦ってみたいね。
きっと、負けるけど」

あたしは思わず苦笑い。

「じゃあ、二人ともおうえんするからね」

翔くんの笑顔は、堪らなく可愛かった。



1時間、真夏の太陽の下、観戦してあたしたちはパパのいる場所に戻った。
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