この想いを君に…
表彰式も無事に終わり、祥太郎達はチームに戻ってきた。
ピット上で挨拶をし始めた時、花火が打ち上がった。
桜なんて、祥太郎の挨拶そっちのけで翔くんと一緒になって花火を楽しんでいる。
「本日は本当にありがとうございました!」
祥太郎が深々と頭を下げると拍手が沸き起こった。
顔を上げた祥太郎はようやくホッとした様子で微笑んだ。
みんなに囲まれそうになって祥太郎は小さく「すみません」と拒否する仕種を見せて、梓ちゃんの元へと歩き始めた。
「祥ちゃん、おめでとう」
梓ちゃんが笑顔で言っているのに、祥太郎はニコリ、ともせずに真剣な眼差しを梓ちゃんに向けた。
「…あんな奴とはさっさと別れてしまえ」
祥太郎は梓ちゃんの肩を手でしっかりと押さえ付けた。
梓ちゃんもビックリしているけど、あたしもパパもママも目を丸くした。
ピット上で挨拶をし始めた時、花火が打ち上がった。
桜なんて、祥太郎の挨拶そっちのけで翔くんと一緒になって花火を楽しんでいる。
「本日は本当にありがとうございました!」
祥太郎が深々と頭を下げると拍手が沸き起こった。
顔を上げた祥太郎はようやくホッとした様子で微笑んだ。
みんなに囲まれそうになって祥太郎は小さく「すみません」と拒否する仕種を見せて、梓ちゃんの元へと歩き始めた。
「祥ちゃん、おめでとう」
梓ちゃんが笑顔で言っているのに、祥太郎はニコリ、ともせずに真剣な眼差しを梓ちゃんに向けた。
「…あんな奴とはさっさと別れてしまえ」
祥太郎は梓ちゃんの肩を手でしっかりと押さえ付けた。
梓ちゃんもビックリしているけど、あたしもパパもママも目を丸くした。