この想いを君に…
「えー!そうなの?」

光さんに食らい付く。

「知らん方がええって。
特にむっちゃんは」

光さんは少しおかしげに笑っていた。

「…でも、祥太郎、かっこよかったよ!
あんな風にプロポーズされたら普通の女の人はうん、って言っちゃうよ〜」

昨日の、あのシーンが鮮明に頭の中で蘇る。

「…俺は信じられへんわ!
あの祥太郎がそんな事を言うか〜」

また、クスクス、と光さんは笑い出す。

「むっちゃんも、そういうのに憧れるなんて女の子やなあ」

…イラッ!

「何、それ、あたしが女の子じゃないの?」

光さんの肩をおもいっきり叩くと

「…そういうのが、俺は女に見られへん!
それに、俺、この前手術したところやから、叩くなよ!!」

ギャアギャア言い合いしていたら隣のベッドから咳ばらいが聞こえて。

あたしと光さんは慌てて口を塞いだ。
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