この想いを君に…
「パパの存在を知ってから、絶対に高校で大恋愛をしたいって思ったの。
パパが生きられなかった分、あたしは幸せになろうって」

あたしの話をリコ話は真剣に聞いてくれる。

「でも…。
叶わぬ恋だったなあ、いきなり」

悠斗の事は。

本当に好きだったから。

香奈と付き合い始めた時は本当にショックだったけど、それはそれで良かったと思うし。



「むっちゃん」

リコは優しく微笑んで

「まだ、1年の夏休み入った所だよ?
まだまだこれからだよ〜!」

確かに。

「そうだね〜」

あたしも笑うと

「お互い、クリスマスまでには彼氏を作ってWデートなんて出来たらいいなあ!」

リコもそう言って笑った。



でも、あたしなんかを好きになってくれる人なんかいるのかなあ…

コッソリ、ため息をついた。
< 295 / 503 >

この作品をシェア

pagetop