この想いを君に…
「なんや〜」
テーブルには光さんの両親と奏さんもいた。
こんな中でご飯を食べるのは少し緊張する。
「彼女じゃないんか」
奏さんはため息まじりに肩を落とした。
「彼女にしたら若いなあって思っててんけど。
お兄ちゃんの事やから有り得るかなって…」
「おい…。
どういう意味、それ?」
まるで漫才を見ているかのような会話に思わず笑ってしまう。
「私も病院でむっちゃんが来た時、光の彼女とばかり思ってたのに…」
お母さんがすかさず会話に入ってきた。
「門真さんの娘さんやってんもん。
さすがに光も手は出されへんわな」
「…オカン、ええ加減にしとけよ」
光さんが段々怒り始めている。
「彼氏はおらんの?」
「オカン!ホンマ、頼むからそういう質問、止めてくれる?」
とうとうお箸を置いて母親を睨む光さん。
「光さん、別に気にしてないからいいですよ」
あたしは光さんの袖を2回、引っ張った。
「いてないですよ。
まだ付き合った人なんかいてないです」
光さんのお母さんは目を輝かせて
「じゃあ、息子どう?
もう中年の域だけど…」
「あのなあ、むっちゃんだって選ぶ権利はあるからな。
俺みたいなオッサンより若い子の方がええ」
とうとう、光さんは立ち上がって自分の部屋に行ってしまった。
あたしも追いかけようとするけど、
「お兄ちゃん、ほっとき。
それよりもむっちゃんと話したい」
奏さんはそう言って笑った。
テーブルには光さんの両親と奏さんもいた。
こんな中でご飯を食べるのは少し緊張する。
「彼女じゃないんか」
奏さんはため息まじりに肩を落とした。
「彼女にしたら若いなあって思っててんけど。
お兄ちゃんの事やから有り得るかなって…」
「おい…。
どういう意味、それ?」
まるで漫才を見ているかのような会話に思わず笑ってしまう。
「私も病院でむっちゃんが来た時、光の彼女とばかり思ってたのに…」
お母さんがすかさず会話に入ってきた。
「門真さんの娘さんやってんもん。
さすがに光も手は出されへんわな」
「…オカン、ええ加減にしとけよ」
光さんが段々怒り始めている。
「彼氏はおらんの?」
「オカン!ホンマ、頼むからそういう質問、止めてくれる?」
とうとうお箸を置いて母親を睨む光さん。
「光さん、別に気にしてないからいいですよ」
あたしは光さんの袖を2回、引っ張った。
「いてないですよ。
まだ付き合った人なんかいてないです」
光さんのお母さんは目を輝かせて
「じゃあ、息子どう?
もう中年の域だけど…」
「あのなあ、むっちゃんだって選ぶ権利はあるからな。
俺みたいなオッサンより若い子の方がええ」
とうとう、光さんは立ち上がって自分の部屋に行ってしまった。
あたしも追いかけようとするけど、
「お兄ちゃん、ほっとき。
それよりもむっちゃんと話したい」
奏さんはそう言って笑った。