この想いを君に…
「ま、明日、大阪の名所巡りでもしような!
車の運転はウチがするから食べるものはお兄ちゃん、奢ってや!」

奏は嬉しそうに立ち上がって部屋を出ていった。

あんな表情、見たことがない。



それだけ俺は。

この家を遠ざけてた。

本当に申し訳ない。



今更、そう思っても。

時が戻る訳じゃない。

奏に背負わせたモノが軽くなる訳じゃない。





でも、今からでも。

少しでも改善される事はあるかな?
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