この想いを君に…
着いた先は。

山のてっぺんにある展望台。

「お兄ちゃん、起きろ」

私は後部席を開けるとお兄ちゃんの体を叩く。

肩の筋肉…凄いな。

贅肉がないというのがよくわかる。

元々細い体だけど、それでもよく見ると全身凄いな、と思う。

「ん〜、着いた?」

お兄ちゃんは大きく伸びをした。



お兄ちゃんは展望台の所にある階段を見つめて

「俺、下で待ってるわ」

いやいや、それじゃ計画が台なしやねん!

「あかん!これは上がってや!」

私の凄い剣幕にお兄ちゃんはため息をついた。
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