この想いを君に…
「むっちゃん」
夜は奏さんの部屋で寝る。
寝転がると同時に奏さんはあたしを呼ぶ。
「お兄ちゃんの事、よろしくね」
「う…うん?」
どういう意味で言ってるのかよくわからないので疑問形で返事をすると
「きっと、お兄ちゃんがいる事でむっちゃんの両親が大変、とお母さんやお父さんが言ってたから…」
奏さんはしばらく黙り込んだ。
「お兄ちゃんが怪我をしたって聞いた時、ウチの親はね。
絶対に大阪に連れ戻してお父さんの仕事を継がせるって言ってたんよ」
あの状態なら、それもわかる気がする。
病院での、あの何ともいえない雰囲気は、堪らなかった。
「結婚も…
見合い話はたくさんきてるよ、今も」
「そうなんだ…」
少し、胸が痛い。
夜は奏さんの部屋で寝る。
寝転がると同時に奏さんはあたしを呼ぶ。
「お兄ちゃんの事、よろしくね」
「う…うん?」
どういう意味で言ってるのかよくわからないので疑問形で返事をすると
「きっと、お兄ちゃんがいる事でむっちゃんの両親が大変、とお母さんやお父さんが言ってたから…」
奏さんはしばらく黙り込んだ。
「お兄ちゃんが怪我をしたって聞いた時、ウチの親はね。
絶対に大阪に連れ戻してお父さんの仕事を継がせるって言ってたんよ」
あの状態なら、それもわかる気がする。
病院での、あの何ともいえない雰囲気は、堪らなかった。
「結婚も…
見合い話はたくさんきてるよ、今も」
「そうなんだ…」
少し、胸が痛い。